ローラーのベアリングの交換・保存・脱脂や、ローラーの切削加工、ベーマイト処理等を行う際は、ベアリングをアルミローラーから外す必要がある。
19mmのアルミベアリングローラーをよく使用するが、市販の状態では、がっちりと520ベアリングが組み込まれており、どのように外すのか分からなかった。
調べてみると、ベアリングチェンジャーという便利な工具が売られていた。(とてもかっこ良く、精度も高そうである)
ハンドルがついたものを巧みに自作されている方もおり、大変興味深い。
当記事では、数ある自作のベアリングチェンジャーの中でも簡単に作成することができる種類のものについてご紹介させていただく。
私の自作したものは、使用するスペーサーが異なる点がポイントである。
まず、ベアリングチェンジャーの外見と使用例を説明する。
スペーサーとカウンターギヤでローラーを挟み、下方のナットを固定しながらネジを回しこむことで、ギヤにローラーが抑えられ、スペーサーが520のみを押し出す仕組みである。
分解した状態は以下。
左から、
・ワッシャー大
・ポイントとなるスペーサー
・カウンターギヤ
・ワッシャー大
・ナット
・長めのねじ(26mm使用)
自作のベアリングチェンジャーには、一般的にアルミスペーサーが使用されるようだ。
アルミスペーサーは、外径が小さく520の内側の部分にしかあたらない。
このことにより、外す際に520の内側と外側に逆の力が働くことで、ダメージを与えるのではと心配してしまう。(スペーサーを使用せず、直接ネジをベアリングにあてる方法も然り。)
そこで、理想としては、520の内側と外側を同時に押し込むことができるように、径が同じくらいのスペーサーが欲しかった。
手持ちで探したところ、ポイントとなるスペーサーが見つかった。これである。
タミヤ グレードアップパーツシリーズ No.412 GP.412 カーボン強化リヤダブルローラーステー (3点固定タイプ)
ゆとりピン打ちなどでもお世話になる、カーボン強化リヤダブルローラーステーに付いてくる3種類のスペーサーの中の一番径が小さいもの。(写真右下の右から3番目)
ポイントとなるスペーサーは、外径が4.98mmであった。下はその外径の計測結果。
これは、520の外径より僅かに小さい径である。下は520ベアリングの外径の計測結果。
520の外側の凸部分の厚みがかなり薄いが、このスペーサーの外径であれば、520の外側を押すことが可能と思う。
実際にはダメージは無いのかもしれないが、精神的な安心感が得られる。このスペーサーを使用して自作するベアリングチェンジャーはお勧めである。
一方、ベアリングの付け方については、まだ模索中であり、良い方法を教えて欲しい。
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