新型コロナウイルスに世界中が恐怖している。
連日ニュースはコロナ関連で染まっている。
悲しいニュースも多く、心が痛む。
我が事と思い、できる限りのことをしていきたい。
ミニ四駆においても、大会は自粛の方向であり、影響を受けている。
外出を控えるとなると、家で過ごすことになる。
ミニ四駆は改造を突き詰めると、非常に時間を要するものだ。走らせずとも、どんな走りをするのか想像しながら製作するのは楽しいものだ。
こんな時こそ、ミニ四駆である。
ミニ四駆界ではVZシャーシが発売され、盛り上がりをみせている。
VZシャーシは小型・軽量・ショートホイールベースのVSシャーシの性能をさらに磨き上げたシャーシとのこと。
片軸モーターを使用するシャーシである。
以前、片軸シャーシにおける新しい制振の機構をご紹介した。
両軸シャーシにも使用できるが、フレキ化やサスペンションの実装が難しい片軸シャーシには画期的な機構であると思う。
VZシャーシに車軸ブルブル機構(ブルブルシステム)を採用してみてはいかがであろうか?
現在作成中のRM-Aシャーシ(FM-Aを逆転化したリアモーターFM-A)は片軸シャーシであるので、ぜひともこの機構を採用したいと思い至った。
検索すると、FRPプレートや、カーボンプレートを加工したものがご紹介されており、非常に格好良い。
私もプレートの加工で作成しようと考えたが、ボールベアリングを組み込む時に精度を出すことが難しそうである。
プレートに対して平行に、斜めとなることなく組み込む必要があり、難しそうだ。
そこで、ボールベアリングを元々取り付ける部分を利用して作成できないかと考えた。
何か良いものはないか探したところ、MSフレキ作成で失敗した、MSシャーシのリア部分があった。
この軸受け部分を利用して作成することにしよう。
軸受け部分はシャーシの横壁に対して垂直にシャフトが通るようになっているため、これを利用すれば、高い精度の加工の必要なくボールベアリングを装着できるはずだ。
まずは以下の蛍光グリーンに色を塗ったところで切断した。反対側も同様だ。
MSシャーシのリア部分から、合計2つ左右対称のパーツを切り出せる。
リアの軸受け周りの内側は平らであり、車軸ブルブル機構として回転する際にぶつかるところを無くすことができそうである。
ここから、デザインナイフとヤスリを駆使して、以下の形にまで仕上げた。
慎重に時間をかけて形を整える。
長さは、中径ホイールに装着しても地上高1mmを確保できるような長さを目指した。
それでもなお、短くしないと収まらないため、苦渋の判断で以下のように軸受けの丸枠を一部削った。
マスキングテープの間に見えているところを削っている。下が削った後である。
ウェイトには、1gのセッティングウェイトを採用した。ウェイトの重さによって性能に違いがあるとのことで、非常に興味深い。
今回は、サイズの問題もあり、1gとしたが、ヤスリで削ることで他のウェイトも装着できると思う。
ウェイトには、金属にも塗装が密着するようになるミッチャクロンというスプレーを塗装して、その上から目立ちそうなイエローのマニキュアで塗装を行った。
接着剤のみでは心許ないので、ネジ穴を開けて、ネジとナットで留めた。
その上で、ボールベアリングとウェイトは外れないように接着した。
塗装が雑であるが、この後仕上げ塗りをして表面を滑らかにした。
マシンに装着する際は、ネジでウェイトを取り付けたため、幅を要した。
そこで、シャフトには72mmの中空シャフトを使用。
シャーシと車軸ブルブル機構の間には、不要となったモーターから取り出した金属ワッシャー(お宝ワッシャー)を贅沢に2つ使用した。
お宝ワッシャーは1つのモーターから1つしか採掘できない。
ちょうど良い幅とするため2つ使用した。苦労して採掘した甲斐があった。
車軸ブルブル機構とタイヤの間には、1.5mmアルミスペーサーを挟んだ。
これでちょうど良い塩梅となった。
シャフト貫通をしていない状態で72mmシャフトでちょうど良い塩梅なので、つまりはワイドトレッドである。
こうして装備した状態が下の写真である。
狙い通り、イエローに塗装したウェイトがブレーキキャリパーのような見た目で覗き見える。
自己満足である。
指でタイヤを回転させたところ、意外にもウェイトは下にあるままであり、タイヤと一緒に回転してしまうような失敗とはならなかった。
一方で、衝撃を加えるとくるくると小気味良く回転した。
良さそうである。
ウェイトが回転するときは、ブルブルしている。
どのように走りに影響するのか、実際に走らせる日が楽しみだ。
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