マシンを通常とは逆方向へと進むようにするにはどうしたら良いだろうか?
ギアを組み替えれる必要があるか?例えばクラウンギアを逆向きにつけるのはどうか?これはシャーシの構造もあり、プロペラシャフトとの位置関係を考えると、どうにも難しい。
では、シャーシを裏返して走らせてみてはどうか?確かにリアバンパー側に進むようにはなるが、裏返っているというのは別物感が否めない。また、モーターが下面に来ることで、車高も異様に高くなりそうである。
逆転させる方法をもっと単純であった。初めて知ったときは気持ちの良い驚きを感じた。
なるほど、マシンを逆方向へ進むようにするには、モーターを逆回転させれば良いのである。
これはまた、フロントモーターシャーシをRM(リアモーター)化させる際にも、同じことが言える。
モーターを逆回転させるには、電流の向きを逆に流せばよいのだ。「右ねじの法則」である。
ミニ四駆では電流はバッテリーから流れる。
では、ターミナルを加工して逆に電流が流れるようにするのか?
そんなことは必要ない。
バッテリーをプラスマイナス逆向きに入れられるようにすれば良いのだ。
子供の頃は、バッテリーの向きを間違えて入れるなんてことは、モーターを痛めると思い絶対に避けていたことであった。
バッテリーは決められた向きで入れなければいけないという固定観念が、いつの間にか私の中に根付いていたことに気づき、普段の常識を見つめなおすことの大切さを、この改造方法が改めて気づかせてくれた。
さて、早速FM-Aシャーシにバッテリーを逆向きに入れようとしたところ、大きく2点の障壁があったので、今回の記事で記録したいと思う。
バッテリーが入るようにする
バッテリーはプラスが出っ張っており、マイナスが平坦であるので、プラスマイナスで形状が異なる。
これを逆向きに入れるとなると、シャーシはそのプラスマイナスの形状に合わせて設計されているため、バッテリーの形状とシャーシが干渉してしまう問題がある。
FM-Aシャーシにおいては、リア側のカバーパーツ、下の写真の蛍光グリーンの部分がバッテリーのマイナス面と干渉してしまう。
中央の出っ張りを削るのと同時に、バッテリーのマイナス面の角がぶつかるので、左側も直角に削る必要があった。
下は加工後の写真である。出っ張りを削る加工の他にはリア側の加工は不要であり、ターミナルの形状も特に加工する必要はなかった。
バッテリーのマイナス面がピッタリと収まる姿は、とても気持ちがいいものだ。
モーター側のターミナル端子を接触させる
もう1点の障壁は、モーター側のピニオン側の端子である。
こちらは、正転時はバッテリーのプラス面の出っ張りがあたる端子のため、シャーシの壁より少し引っ込んだ構造となっている。
そのため、バッテリーを逆向きに入れる場合は、マイナス面に接触するように端子をシャーシの壁よりも飛び出すようにする必要があった。
写真の左側の端子について、少し出っ張るように曲げ、裏側にスポンジブレーキをかませて、端子を出すようにした。
逆回転によるモーターへの影響は?
モーターのブラシは正転に適した形状というわけではなく、どちらに回しても大丈夫な形のようである。
カーボンブラシ採用のモーターについては、長く正転で使用していた場合、正転によって削られてブラシの形状変化があるので、正転と逆転で回転数に差が生まれるようだ。
電流を逆に流しても、モーターに異常は出ないようである。
今回、バッテリーを正しい向きに入れた場合と、逆向きに入れた場合とで、モーターの回転数をスマホのアプリで調べたところ、ほぼ同じ回転数であった。
ターミナルの接触等に問題は無さそうである。
FM-Aシャーシでのモーター逆転化が成功である。
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