タンデムとは、直列二頭立の馬車(前後に二頭の馬を並べる馬車)のことで、オートバイや自転車などの二人乗りのこと。
タンデムマスダンは、マスダンを直列に2つ並べたセッティングである。
concours d'Eleganceアプリにて、DSさんがタンデムマスダン搭載のマシンをご紹介されている。
サイドマスダンでは、左右1つずつのマスダンを配置するのが基本と思うが、タンデムマスダンでは左右2つずつの直列配置となっている。
2つ配置することは単に重量を増やすことだけがメリットではない。
例えば、マスダンを1つ配置するところを、半分の重さのマスダン2つを直列に配置することで、マスダン自体の高さを半分にできるため低重心化できる。
配置場所も分けることができる。フロントタイヤの後ろと、リアタイヤの前の近い位置に配置することで、衝撃を受ける点から近い位置にそれぞれ配置することができる。
2つのマスダンの重さを変えることによる効果も興味深い。軽いマスダンと重いマスダンの組み合わせでは、衝撃を受けてから定位置に戻るまでの時間に差があるだろう。
連続的に与えられる衝撃に対して、戻るまでの差があれば、それぞれのマスダンがそれぞれのタイミングで衝撃を受けるようになるだろう。タイヤが地から離れる時間を少なくすることにつながりそうだ。
2つのマスダンの軸の長さの上限を変えるのも面白そうである。上限にぶつかって戻る早さに差が出ることによって、マシンの挙動も変わりそうである。
思い切って、3つ、4つと配置する効果も気になるところ。
2つに分けて配置するという考え方は、衝撃に対する緩衝の多様性を高める上で大事な考え方と感じた。
衝撃の力の大小、方向の違いに対応できるように、キャッチャーダンパーや、提灯も2つに分けるというのは、1つの方法であろう。
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