私なりにFM-Aシャーシのギアの位置出しを行ったので、この記事で記録したいと思う。
ギアの位置出しとは？
ギアの位置出しとは、ギアの位置を決めてあげることである。
ギアは素組みの状態では、基本的にシャーシに触れることで位置が決まる。ギアのブレが最小限になるようにシャーシには突起が設けられている。
無加工とする場合、この部分の摩擦抵抗を無くすことが駆動力のロスを無くすことにつながる。磨耗するのでグリスアップを忘れずに行いたいところ。
この部分に対し、ギア自体の位置を固定して、シャーシに触れないようにすることも位置出しである。
クラウンギアはプロペラシャフトと噛み合うところであるが、クラウンギアの位置によっては、プロペラシャフトとの噛み合わせの深さが変わってくる。
この深さの僅かな違いが、無駄なく動力を伝えられるかの差となって現れるようだ。
スパーギアとカウンターギア、カウンターギアとピニオンギアの位置関係も重要である。
カウンターギアには、ピニオンギアと噛み合う部分とスパーギアと噛み合う部分に壁が存在し、位置関係によってはカウンターギアのこの壁が各ギアとぶつかって抵抗になることがある。
壁とぶつからないように各ギアの位置出しを行う。
位置出しの方法としては、ピニオンギアの刺さり具合の調整や、クラウンギアとスパーギアの間にスペーサーを挟む等が存在する。
FM-Aの位置出しチャレンジ
クラウンギアとスパーギアの間の距離を一定に保ちたいため、間にスペーサー等を挟みたい。
FM-Aシャーシには、クラウンギアとスパーギアの間にシャーシの壁が存在しており、プロペラシャフトの頭の位置のこの壁が抑えとなっているようだ。
この壁が邪魔となるため、取り除くことにした。
アルミスペーサーが入るくらいまで、取り除いた。
プロペラシャフトの抑えは、適切に長さを調整することでここの突起が無くなっても問題は無いようだ。
ギア位置の固定として、クラウンギアの背面にスペーサーをいくつか通し、シャーシ中央でシャーシに固定されたベアリングで固定する方法がある。
私はその方法は取らず、紫ピニオンで固定する方法を取っている。理由として、ベアリングの固定が難しそうであることと、ベアリング1つ分の抵抗が発生するためである。
紫ピニオンを使用する固定方法では、紫ピニオンはどこにも接していないので、抵抗ゼロである。
上の写真とは逆さまとなってしまったが、今回の位置出しでかませたパーツを紹介する。
左から、
小さいワッシャー（ホイールと軸受け間の長さ調整。）
1.5mmアルミスペーサー（同上。）
真鍮スペーサー（同上。）
ベアリングローラー用スペーサー（軸受けの620の内輪のみと触れるようにするため）
620ベアリング（軸受け。写っていないです。）
お宝ワッシャー（モーターピンから外したもの）
絶縁ワッシャー（同上。）
スパーギア
1.5mmアルミスペーサー
絶縁ワッシャー（モーターピンから外したもの）
クラウンギア
紫ピニオン（歯の部分を削ったもの）
オレンジクラウンのヘリカル加工を行ったことで、プロペラシャフトに深く噛み合いすぎると抵抗になるようであった。
絶縁ワッシャー１枚分離すことで、ちょうど良いかみ合わせとなったようである。
カウンターギアはフローティングギアを採用した。
カウンターギアの柄の部分を切断し、真鍮スペーサーが接しない大きさまで穴を拡張した。
柄の部分がギアシャフトに接しない分、抵抗は減ったように思うが、620でも僅かにギアシャフトに対して傾げるため、これによりカウンターギアが傾げているかもしれない。
自作のフローティングギアの効果が良い方向に出ているのか、悪い方向に出ているのかまだよく分からない状態である。
見た目はとても玄人感が出ていると思う。オレンジクラウンの背面ラウンド加工や、スパーギアの先端の面取り加工など、良い具合に思う。
こうして、いよいよホイールを４本装着したところ。
寸胴な後輪タイヤが鈍足な印象だが、どんな走りをすることだろうか？
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