抵抗抜きとは、ギアがシャーシに接触する部分について、接触しないように加工することで、ギアとシャーシ間の摩擦を無くし駆動力のロストを無くすことを目的とした改造のことである。
抵抗抜きには以下のような方法がある。
・ワッシャーやスペーサーを使用して、ギア位置を接触しない位置に固定する方法
⇒ギア位置出しに含まれる。ギア位置出しには抵抗抜きの他にギア同士の噛み合わせを最適な状態にする目的もある。
・シャーシの接触部、または、ギアを削り、接触しないようにする方法
⇒接触部を削ると、それによって生まれるクリアランスによって、基本的にはギアの位置がブレるようになるため、ギア位置出しでギア位置の固定が必要である。
・接触部に、磨き上げた金属部品(ネジ)や、ベアリングを配置し抵抗を減らす方法
⇒シャーシの素材よりも摩擦抵抗の少ない素材に置き換えることで、ギアのブレが起きない状態で抵抗を減らす方法である。
FM-Aシャーシで抵抗となりそうな所を調べたので、当記事にて記録したいと思う。
まずはリア側を見てみると、オレンジクラウンの右側で、歯と反対側に、シャーシに出っ張りがあるのが分かる。
これは、プロペラシャフトとの噛み合わせが離れないようにするための出っ張りと考えられる。
オレンジクラウンと接触する部分であるので、この出っ張りを削除するか、または、オレンジクラウンをすり鉢状に加工して出っ張りと接触しないようにすることで、抵抗が無くなるはずである。
次にフロント側を確認した。
スパーギアとオレンジクラウンの間にシャーシの壁が存在している。またその壁がプロペラシャフトとも接するようだ。
オレンジクラウンはこの壁より先にプロペラシャフトがぶつかるので、この壁の影響が無さそうに思える。
スパーギアのほうは、壁のほうに寄った場合に接触しそうである。この壁が、プロペラシャフトとの接触を防ぐ役割を持っていると考えられる。
また、プロペラシャフトも、壁のほうに寄った場合に接触するようだ。この壁により、プロペラシャフトの先端が、オレンジクラウンとスパーギアの中央部の出っ張り部分に接触しないようになっているようだ。
オレンジクラウンについては、上の写真の右側の歯の反対側の部分がシャーシと接触している。ここでプロペラシャフトとの噛み合わせが離れないように位置が固定されているのだろう。
改造中のFM-Aについては、接触部のシャーシ、または、ギアの切削を行い、ギアの位置出しをしていく方針で抵抗抜きをしたいと思う。
無加工としたい場合は、これらの接触部に対し、グリスアップを心がけると良いと思う。
早速、スパーギアとプロペラシャフトが接する壁をデザインナイフで削って排除した。
位置出しを担っていた壁がなくなるため、スパーギアの位置は、スペーサーやワッシャーなどで固定したいと思う。
プロペラシャフトは適切な長さに調整することで、リア側の接触部分で押さえられるため、フロント側のスパーギア・オレンジクラウンとぶつかることが無くなった。
フロント側のオレンジクラウンについても、すり鉢状に加工をして、歯と反対側がシャーシと接触しないようにしたいと思う。
ギアがどのようにシャーシに支えられているか確認していくと、このシャーシの設計者の工夫が伝わってきて実に面白い。
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