NEWマシンの構想で、MSフレキにチャレンジすることにした。
MSフレキのベースとして、MSシャーシと軽量センターシャーシのどちらを使用するべきなのか?まったく知識がないため、比較した結果を記録したいと思う。
軽量化の観点で比較
重さは、軽量センターシャーシのほうが約2g軽かった。
(1g単位でしか計れないクッキングスケールで確認。)
上が軽量センターシャーシ、下がノーマルシャーシ
各所、軽量のほうが、穴が拡張されていたり、厚みが薄くなっている。
電池を取り出す為の穴が、ノーマルではフロント側に円形状に空いており、軽量では中央に電池を押し出すタブ状の突起が配置された穴が空いている。
軽量のタブ状の突起は、構造上切断して取り除いても剛性に問題は無さそうであり、ユーザに改造の余地を与えるタミヤの遊び心といったところであろうか。
ノーマルのほうは、電池に沿う部分に厚みがあり、軽量のほうはかなり削りこんでいる。
これにより、シャーシのサイドから掴んだときの変形は、明らかに軽量のほうがぐにゃりと変形する。しかし、中央部分をねじる方向で力をかけた場合は、僅かばかり軽量のほうが変形すると感じるが、ねじれ易さに大きな差異は無いと感じた。
フロントユニットに差し込まれる支柱部分については、ノーマルでは2重丸のような構造となっているが、軽量ではシンプルな構造である。
軽量のほうは、支柱の付け根が衝突時の衝撃に対して弱いように見受けられるが、がっちりとフロントユニットと組まれた状態では、中央部分の壁で力を受けるので問題はないかもしれない。
車軸の上部に位置する部分については、ノーマルのほうは肋骨のように補強の凹凸が見られるが、軽量のほうはこれもシンプルである。
フロントは軽量のほうでもアーチ状の構造であるが、手で力を加えるとやはり柔らかい。また、リアのほうについては、軽量のほうは平らとなっている。
この点については、軽量のほうがリアユニットと結合する部分が、1ミリほど上部に配置がずれており、ほんの僅か枠部分の厚みを厚くすることで、ノーマルの補強部分の強度に近づけているようだ。
左が軽量、右がノーマル
とはいえ、手で力を加えてみると軽量のほうが柔らかい。
中央部分の捻れ方にそこまで大きな差異は感じなかったが、フロントユニット結合部分とリアユニット結合部分については、軽量のほうが柔らかさを実感した。
ユニットと結合してしまえば、その部分の強度はユニット側に任せられる。
強度を守りつつ軽量化を実現するという設計者の思いが感じられる。
ただ、フレキにした場合はユニットが可動するので、ユニット結合部分の柔らかさがどのように影響するのか、今後の作成で考慮したい点である。
その他の差異
ターミナルの電池との接触部分の補強
ターミナルの電池と接する部分の裏側に位置する突起について、軽量のほうはT字となるように補強が追加されている。この部分は電池の出し入れで折れやすい部分なのではと思う。
左が軽量。逆さのT字の形で補強が追加されている。
ターミナルパーツのはめ込み部分
軽量のほうには、ターミナルのはめ込み部分に小さな突起が追加されている。
モーターをはめ込まない状態で、シャーシを裏返した場合に、ノーマルのほうはターミナルがポロっと外れてしまうが、この小さな突起によって、軽量のほうは外れにくくなったようだ。
ギア保持壁の強化
モーターのピニオンギア付近に位置する壁の突起が、軽量では左右両方に設けられている。
追加された突起は、黄緑色のギアが接触しない部分であるので、元々ある突起と異なり、ギアの位置を保持する機能は持たず、純粋に壁の補強が目的のようである。
軽量のほうが、僅かばかり、ギア周りの強度が上がっているかもしれない。
スイッチの形状の変更
ノーマルのスイッチは非常に小さく、なおかつ、硬くてON/OFFがしにくいと感じた。右側の軽量では、つまみを捻るタイプの丸い形に変更されており、スイッチが使い易くなった。
モーター周り
モーターを保持する突起は、ノーマルは4箇所であるが、軽量では中央に追加され、6箇所となっている。
また、モーターのフロント側に取り付けるパーツをシャーシに差し込む部分に、細長い突起が追加されており、この部分についてもモーターの保持力が向上していそうである。
比較した感想
細かなところだが、軽量のほうがやはり改善されているようだ。
約2gであるが軽いためフレキ製作には軽量を選択したい。マシンは軽いほうが再加速しやすいメリットがあるという考え方であり、また、軽いほうが重くしたい場合に調整もできるためである。
ただし、ユニット結合部分の柔らかさについては、フレキとした場合にアッパーになり易いなどの影響が出てくるかもしれないので、留意したいと思う。
パーツの比較は実に楽しい。
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