ミニ四駆に復帰して、復帰一台目にARシャーシを選択した。
私が子供の頃には、スーパー1シャーシがメジャーであり、まだ両軸シャーシは登場していなかった。
ARシャーシは方軸シャーシである点で、私の復帰の難易度を下げてくれたと思う。
そうであるとはいえ、電池もモーターもシャーシの裏側から交換できるのは、非常に斬新であると感じた。
また、素組みの時点でのモーターのホールド感や、バンパーの堅牢性など、当時のスーパー1シャーシよりもずっと進化していると思ったものだ。
限られた小遣いの中で、パーツを組み合わせて遊んでいたあの頃と比べ、比較的に使えるお金が増えた今では、金銭的な制限も減り、工作が好きなこともあり、知的好奇心や創造意欲を大いに掻き立てられる趣味となった。
さて、レーサー達は、特に、シャーシの違いによって、ミニ四駆の世界の見え方が違うのではなかろうか?
言わば、シャーシの違いは武道における流派のようなものと思う。
流派が違えば、教えも違う。
シャーシの違いの中でも、方軸シャーシと両軸シャーシの違いは大きな違いであろう。
私は、スーパー1に入門し、しばらく引退していた後、ARで復帰、並行してFMARも学ぶという、方軸の道を学んできた。
しかし、ここらで今メジャーな流派であるMSに入門してみたくなってしまった。
MSフレキに挑戦したいというのが一番の理由である。
方軸シャーシは基本的に、地面からの衝撃をマスダンやヒクオで受け流すが、MSフレキの場合は、シャーシ自体が衝撃を吸収することができる。
衝撃に対する制振性の点で、マスダンやヒクオに追加してMSフレキが効果を発揮できるので、MSシャーシは非常に優れていると思う。
MSフレキについて、まだまだ知識が浅いので、適当なことを書いているかもしれないことを先にお詫びさせてほしい。
MSフレキは、タイヤが受けた衝撃をサスペンションのように吸収する機構のように見受けられる。
だが、MSフレキの見方を変えると、あまりメジャーな単語ではないが、「バッテリーマスダン」としての効果を発揮する機構なのだと思う。
バッテリーマスダンとは、名前の表す通り、電池部分を稼動するようにして、着地時にマスダンパーとしての効果を持たせた機構である。
ミニ四駆の構成部品の中で、最も重いのは電池であるので、電池をマスダンとして使用してしまおうという発想は素晴らしいと思った。
MSフレキはバッテリーマスダンとして捉えることができると思う。ジャンプ着地時にタイヤが接触した後に、バッテリー部分が後追いで沈みこむはず。
着地後の跳ね上がりに対し、バッテリー部分が沈み込んで力を相殺する効果があると思う。
MSフレキは方軸のバッテリーマスダンとは異なり、モーター部分も含めて稼動するところがさらに良い点であると思う。
机上の空論では、着地後にバッテリー部分が沈み込んだ後、バネだけでは衝撃を減衰しきれないと思う。
最も沈み込んだ部分で、今度はバッテリー部分の着地後の跳ね上がりを吸収してあげる必要がありそうだ。
そのためには、ヒクオを搭載することになると思う。
ヒクオ以外にも、減衰の工夫もしたいと思う。方向性としては、バッテリー部分が沈み込む力を減衰するのではなく、バッテリー部分が沈みきった際の衝撃を減衰するように工夫したい。
MSフレキとする他には、タイヤ径を小さくしたいと思う。
立体コースを攻略するためには、ブレーキのセッティングの幅を持たせたい。きつくブレーキをかける必要があるほど、再加速のためにトルクが必要であるので、トルクが強くなるようタイヤ径を小さくしたい。
また、タイヤ径を小さくすると、低重心化も図れる。
ブレーキセッティングの自由度を上げられるように、ブレーキ貼り付け面積が広いバンパーを作成したい。広いブレーキがバンクに合わせて接地できるように、ブレーキ貼り付け部分に角度も持たせたい。
ひとまずは、MSフレキの作成に着手したいと思う。
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