ジャパンカップ2018では、ロッキングストレートの前からの衝撃の対策として、ピボットバンパーの製作に挑戦した。
前回はフロントに装着したオリジナルのピボットダンパーをご紹介した。
今回はリアに装着したニャンたろうさん考案のイチハチピボットについてご紹介させていただく。
私が拝見しているアプリconcours d'Eleganceにて、ニャンたろうさんが機構を公開してくださっている。
以下の理由から、製作に挑戦することにした。
- 19mmローラーが装着できること
- ピボットの稼動の精度が高そうであること
- バネを使用しているため、バネの付け替えで反発力調整が容易なこと
- 製作が困難ではないこと
イチハチピボットの名前の由来が素晴らしい。
直カーボンが稼動していない時に漢字の「一」の形に、
稼動した時に漢字の「八」の形になり、20「18」年モデルであるからとのこと。
見よう見まねで作成したものがこちら。
ニャンたろうさんのものは、直カーボンの支点の押さえにバネを使用しており、上からテンションをかける方法を採用している。
私が製作したものは、ネジとロックナットで固定する方法を採用しており、締め付けすぎると動かなくなるデメリットはあるが、ちょうど良い閉め具合で閉めることで問題は無いと思う。
以下が分解図。
稼動によって削れてしまうため、ニャンたろうさんのオリジナルのように支点に真鍮のスペーサーを埋め込んだほうが良いと思う。
使用したカーボンプレートは以下。
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折れ防止のボールリンクマスダンパーのプレートとリヤステーのプレートの間に挟むスペーサーと小ワッシャーがポイントと思う。小ワッシャーによってスムーズに稼動するクリアランスが得られる。
このピボットの製作で勉強になったのは、バネの組み込み方である。
スラダンの自作等で、バネを入れる穴を「エ」の字のように開け、そこに入れて組み込む方法は知っていたが、この組み込み方は別の方法である。
写真が分かりにくくて申し訳ない。
バネの長さと同程度の細長い穴を開けて、(今回では既存の穴と穴の間を繋いだ)
その穴にバネの端っこを引っ掛け、ぐるぐると絡ませていく方法であった。
この組み込み方法は、組み込まれたバネが外れる心配がまったく無く、穴を大きく開けずに済むため、非常に画期的であると思った。
こうしてできあがったイチハチピボットを実際に手に持ってみて分かったことがある。
真横からの衝撃では動かない。「一」の状態で真横から力を加えても、スライドダンパーのように稼動することは無い。支点と力点が壁に対して垂直に並んだ状態では、直カーボンが縮むことは無いので動かないのだ。
通常のカーブでどのくらい稼動するものなのか気になるところである。真横ではなく、5度ほど斜め前から力が加わると稼動するようだ。
5度ほど傾けた状態で計りに押し付けて途中まで稼動したところ214gであった。
一方、ロッキングストレートのように前方からの衝撃が強い場合は、稼動しやすい。
45度ほど傾けて計りに押し付けて途中まで稼動したところ138gであった。
予想通り、真横より前方からの力を受け流しやすい構造であるようだ。
ここから学んだことは、ピボットバンパーのように支点に対し力点が円を描くように稼動するタイプのギミックは、通常時の支点と力点の位置関係が重要であるということだ。
イチハチピボットも通常時の状態を少し「八」の字のほうへ傾けた状態とすることで、真横からの衝撃に対しても稼動しやすくなる。
流行のアンカーにおいても、支点と力点の位置関係がうまく考えられていると思う。
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