ステッカーの下部に、「平成>>>☆☆」と記載されている。
ミニ四駆も次の元号へと歩みを進めていく。
SPRING大会であるが、北海道は当日、雪が降っていた。
会場までは車で向かったのだが、吹雪いていて視界が悪く、とても春とは言えない真冬の様相を呈していた。
試される大地である。
会場はシャトレーゼガトーキングダムサッポロ。会場は披露宴が行われるような豪華な会場であり、プールやお風呂も豪華である。
外は寒かったが、中は暖かく別世界である。
会場が開く前に到着し、並びに加わる。
金曜日に仕事の休みを取れれば、木曜から4連休となることもあってか、ホテルのお客さんは多く、休暇を楽しんでいるようであった。
私も今大会の参加応募が開始された際に、ホテルに空室がないか確認したが、すでに予約でいっぱいであった。
会場が開いて、ピットスペースを確保。周りを見渡すと、まだそれほど人は来ていないようで、ミニ四駆のブームがいよいよ下降線になってきているのかと感じた。
当日の天気を考えると、私は2時間ほど車でかかったが、もっと遠くから来られる方もいらっしゃることを考えると、移動に時間がかかっている方もおられただろう。
しかし、じわりじわりと会場の人数は増え、時間が経つにつれピットスペースでひしめくいつもの雰囲気に戻っていた。
本州から来られた人も多い印象で、私が最近ファンになったShigeさんと思われる方を含め、多くのチャンピオンも参加されており、刺激的であった。
コース脇でレースを観戦すると、各レースでCOの理由を考えたり、遠くからマシンを見て勉強したり、ドラマティックなレース展開に我がことのように一喜一憂したりと大変楽しい。
今回のサーキットでコースアウトを続出させたのは、やはり2連のデジタルドラゴンバック(写真左側)であった。
デジタルドラゴンバックの1つ目と2つ目の間にできる緩やかなV字の谷。
まさにデスバレーである!
私の友人のマシンは、ノーマルタイヤから前後ローフリクションとしたところ、硬いタイヤによってこのセクションで跳ねが強くなりCOしてしまった。
2つ目の登り斜面にマシンのリアが強く打ち付けられ、マシンが逆立ちするような跳ね方をしてカーブでCO、もしくは前方宙返りするようなCOが目立った。いかにリアを制振させるかが重要であった。
または、速度域を上げて、ほとんどこの谷を下がらないように抜けてしまうかといった戦略が必要であった。
速い速度でこの谷を駆け抜けるマシンは、新たに別の問題が発生しているようであった。
それは写真上部のKOIJUMPである。ドラゴンバックから下り斜面に着地するこのセクション、速度が速いと下り斜面を飛び越えていく。落差が激しく、着地後にマシンを安定しきれずにカーブに突入してCOするマシンが多かった。
中には、ライジングチェンジャー60の頂上付近で勢い余って飛んでいくマシンも見受けられた。
非常にCO率の高いコースであると思う。
私は、アルミホイールに低反発スポンジタイヤという安定重視装備を引っさげて1次予選に挑んだ。
何度経験しても、スタートの緊張感がたまらない。
シグナルが青!
スタートはともかく、速度が伸びない。
対戦相手の4名の方々のマシンがぐんぐん伸びていく。
圧倒的ビリ、自分のマシンを目で追うことが苦手な私が、目で追うことができる。
このまま行けば、最下位となろう。
だが、このコースには悪魔が潜んでいた。
次から次へと飛んでいく対戦相手のマシン達。気づけば生き残りは私だけであった。
生か死かギリギリのラインを求められる。生存確率を上げれば、他の生存者との競争で負ける。死をも恐れず戦えば、コースに潜む悪魔に掴まる。
ギリギリのラインをいかに攻めるか、実にわくわくするコースであると思う。
とは言え、私のマシンはギリギリを攻められないのろのろマシンとなってしまった。棚ぼた的、勝利である。
帰還したマシンをみると、リアのAパーツがもう少しで外れきるところであった。どうやら電池落とし&バッテリーホルダーレス化によって、バッテリーが着地の衝撃で跳ね上がってAパーツを外しかかったようだ。
2次予選に向けて、電池とAパーツの間には1.5mmほど隙間ができており、この隙間をブレーキスポンジで埋めた。
また、Aパーツを抑えて固定するパーツを急遽取り付けた。
もう一つ遅かった理由があった。
Aパーツを外してカウンターギアを見たところ、カウンターギアのピニオンギア側の壁を切除して、擦れてパワーロスしないようにする改造をしていたのだが、これにより、中に入れていた520ベアリングが切除した壁側に飛び出して外れてしまっていた。
そこについては、アルミローラーのスペーサーとアルミスペーサーを入れて、外れないように対処した。
デジタルドラゴンバック対策で、リアマスダンの下側にバネを入れていたが、効果はあったように思う。今後も研究したい改造である。
先ほど、マシンをケースから取り出したところ、スポンジタイヤが車重で変形していた。時間が経てば戻ることと思うが、すぐにレースする場合は、致命的である。
今後は、マシンを保管する際にタイヤが変形しないようタイヤを浮かした状態で保管したいと思う。
2次予選はというと、各対応をしたので速度は上がったものの、やはり遅く速度負け3位となった。2台はCOであるので実質最下位だ。
電池は新品のパワーチャンプRSを使用しており、育てたネオチャンプであれば速度を上げられただろうか。今後は電池・モーターの育成に力を入れていきたい。
低反発スポンジタイヤの安定性は素晴らしいものがあると思う。一方で、ペラタイヤとしても転がり抵抗が大きく、速度が出しにくいように感じた。
育成した電池・モーターでどれほど速くなるか気になるところであるが、低反発スポンジタイヤはダミータイヤとしてタイヤ外側に履かせることで、斜めにマシンが着地した際の衝撃吸収に使用していきたいと思う。
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