2019年02月24日、ミニ四駆グランプリ2019スプリング熊本大会が開催された。
それに先行して、2月20日にタミヤミニ四駆公式Twiterにて走行動画が公開されていた。
私も拝見したが、コースアウトしない安全圏の速度での走行であり、全体的なイメージを掴むには良い動画であった。一方で、もう少しスピードを出したときに、どのポイントでどんな動きをするか掴みにくい面もあったと思う。
一番気になっていた、デジタルドラゴンバックのイメージは掴むことができた。
デジタルドラゴンバックの攻略を考える
熊本大会に参加され、走行動画をYoutubeで公開してくださっている方々がいる。他の地域の大会に遠征に行きにくいレーサーにとっては、非常に有難い。
いつもありがとうございます!
kawatomo0416さんが公開されているこちらの動画を見てほしい。
ミニ四駆グランプリ2019スプリング 熊本大会 デジタルドラゴンバック スロー
スロー動画は非常に有難い。ありがとうございます!
走行動画から、デジタルドラゴンバックの全貌が見えてきた。
想像よりもはるかに低い。どうやら3つの面で構成されているようだ。
・1つ目の面は、30度くらいの角度だろうか?マシン1台分ほどの登り斜面。
・2つ目の面は、地面と平行なマシン2台~3台分ほどの平面であり。高さは5cmもないのではなかろうか?
・3つ目の面は、30度くらいの角度だろうか?1つ目の面と同じくらいの角度に見えるマシン1台分ほどの下り斜面。
このセクション1つであれば、ほとんど脅威ではないだろう。問題は、このセクションが2連続で接続されている点にある。
周回数によってマシンのスピードが異なるため、2つ目のデジタルドラゴンバックへの着地地点が微妙に異なってくるようで、着地場所によって挙動が大きく変わるようである。
基本的には、1つ目のデジタルドラゴンバックの下り斜面で小さく飛んで、2つ目のデジタルドラゴンバックの登り斜面に着地する点に、危険が潜んでいるようだ。
0:55からに着目してほしい。この時が最もマシンの体制が崩れている。
体制が崩れる理由は以下のようである。
①2つ目の登り斜面に前輪から着地して、マシンは急激に鼻先を上へと押し上げられる。
②その力によって、マシンのリアは逆方向へ、つまり下方向へ向かい、2つ目の登り斜面に後輪が強く打ち付けられる。
③打ち付けられた反動で、リア側が大きく跳ね上がり、鼻先は地面を、リアは天を向いた状態で2つ目の平面の上を飛んでいく。
そうして、そのままの状態でデジタルカーブに突入し、万事休すである。
いかに、2つ目の登り斜面で体制を崩さないかが重要そうである。
リアが打ち付けられる力を弱くするために、2つ目の登り斜面に接する際のマシンの姿勢は、前傾姿勢よりも、平行もしくは前上がりの姿勢が良いのではなかろうか?
マシンの重量バランスは中央、もしくは、後ろよりが良いかもしれない。
また、MSフレキ使いの方は、リアを柔らかめにし、減衰を効かせるのが良さそうである。
実に面白いマシンの姿勢の乱し方を魅せてくれるセクションであることは間違いない。
サクラロードとは?
サクラロードについての情報がとても少ない。
ツイッターの情報からは、以下の情報が得られた。
・表面はビニル素材のよう?内側はクッション素材?
・投稿画像では直径5mmくらい、高さ1mmくらいのつぶつぶで凸凹の表面のよう?
・プールサイドに使われる素材?
走行動画では、とんでもなく滑るというわけでも無さそうであるが、ほんの僅かにスピードが伸びていないように感じた。
投稿画像から検索して探してみたところ、もしかするとタジマさんの床材ではなかろうか?
https://www.tajima.jp/CGI/index.php?c=search&m=products&m_cd=273&s=1
そうであれば、むしろ滑りにくい可能性もある。このストレートで差を生むにはどういうアプローチでセッティングすべきか悩みどころである。
優勝を狙う速度域について
こっすうさんが熊本大会各クラス優勝決定戦の動画を公開してくださっているのでご紹介したい。
ありがとうございます!
ミニ四駆グランプリ2019スプリング 熊本大会 各クラス優勝決定戦
なるほど、驚くほど高速であった。
コイジャンプは大きく飛び越えており、デジタルドラゴンバックは、1つ目と2つ目のくぼみをほとんど沈まないくらいの速度で駆け抜けている印象である。
オープンクラスのタイムが33秒ほどであった。
コース全長約213mなので、ここから平均時速を計算すると・・・
213m⇒0.213Km
33秒⇒0.55分⇒0.009167時間
0.213Km÷0.009167時間=23.2Km/時
何かの参考になれば幸いである。
勇敢に攻めながらも、各セクションを繊細に乗り越えていくことが求められそうなコースであると思う。
次第に暖かく、北海道も少しづつ春に近づいているように思うこの頃、マシンの製作に大いに打ち込みながらも、体調崩されぬようご自愛ください。
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